桑紙づくり 2021-2022
我が家の庭に自生した桑の木です。楮はクワ科の植物なので、群馬県の『家庭で出来る「桑枝」を原料とした和紙の作り方』*(群馬県蚕糸技術センター)を参考に、桑紙づくりに挑戦してみました。
* https://www.pref.gunma.jp/07/p14700016.html
楮の育て方を真似て、夏の間、脇芽を掻きとって2021年11月下旬に刈りました。
大鍋に入るように桑の枝を約20 cmにノコギリで切り、40分ほど蒸し上げます。くるんと気持ちよく皮がむけました。スケッパーで外皮をこそげ落とします。
重曹とともに45分くらい煮て、水に晒します。少量ですので、1週間ほど1日数回水を取り替えながら1週間ほど晒しました(名水多き富山県の水道水)。
雪晒しも行ってみました。
雨は雪になりました。これから一週間は続く予報。
晴れ間に桑を雪晒ししたいな。 pic.twitter.com/uFEm9UDa7s— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) December 30, 2021
叩解作業です。
昨日の一粒万倍日にこそ桑紙を、とすり鉢で叩いてほぐして叩いてほぐして。紙粘土(?)みたいな仕上がりを期待しつつ休みながら2時間近くで強制終了。割れちゃったから。
がしかし、天赦日でもあったのでした。よかったよかった。 pic.twitter.com/jjjgWSd6UJ— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) January 11, 2022
解した紙料に、自家栽培した2021年11月収穫のトロロアオイ根(ネリ)を加え、均一になるように手回しミキサーでよく混ぜ、いよいよ念願の桑紙の流し漉きです。といっても量が少なすぎて、溜め漉きとあまり変わらないのかもしれませんが。。。
漉いた桑紙をまな板にはさんで重しをのせて一昼夜圧搾した後、まな板に一枚ずつ貼り直して乾燥させます。撫で刷毛を持っていないため、豚毛ブラシでたたいて空気を抜きました。
乾燥した和紙を板から剥がし、愛でています。和紙づくりって手間も時間もかかるけれど、千年以上も残すことができるもの。太陽の力と清らかな水と人の手がたくさん必要なのですね。
桑枝約10本から、葉書サイズの薄手の桑紙が8枚作れました。
(Jan2022)
#無言で和紙を上げる
桑紙完成!楮紙より茶色い。
待ちきれず上の2枚を剥がしてプレス。薄くても厚くても均一に仕上げることの難しさ。 pic.twitter.com/xJEhaAJLvt— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) January 16, 2022