桑紙づくり 2022-2023(前編)

桑紙づくり 2022-2023(前編)

前年に引き続き、『家庭で出来る「桑枝」を原料とした和紙の作り方』*(群馬県蚕糸技術センター)を参考に、桑紙づくりに取り組んでいます。

* https://www.pref.gunma.jp/07/p14700016.html

我が家の庭に自生した桑の木と、畑に自生した桑の木を、夏の間、脇芽を掻きながら2022年11月下旬に刈りました。畑の桑の木が大きかったので、収量は前年の4倍ほど。

そして、楮の蒸し上げと皮むきの修行に、長野県の飯山和紙研究会さん(@iiyama_washiken)に機会を頂いたのでした!!大変お世話になりまして、どうもありがとうございました!!

⇒詳しくは、ご一緒させていただいた想彩工房さん(https://haribyoushi.com/、@sousaikoubou)、マツヤ服飾刺繍さん(@matsuya_embの動画をご覧くださいませ。
体験しないと、わからないことだらけの、楽しい楽しい作業でした。

 

さて、桑の枝を約20 cmに切ればよかったのですが、手を抜いて30cmほどに。これが大失敗で、鍋に入らず、時間がかかってもなかなか蒸し上がらず。気持ちよく皮がむけるものは半数ほど。

前年はそのまま皮かき、煮熟へと進みましたが、今年は量もそれなりにあるので、保管のためにいったん乾かします。乾かすと、外皮、青皮、内皮、ときれいに分かれたものがありましたのでご参考まで。

下の写真は、楮(左)と桑(右)の比較です。色も厚みも利尻昆布のような幅広の楮に比べて、細い桑は幅も狭くペラペラの薄さです。

 

かびないように、カラカラに乾かし、保管します。天候が悪く、仕上げは室内のエアコン乾燥です。

 

2022年12月~2023年1月。
いったん凍らせると皮かきしやすくなるそうなので、乾燥桑皮を水に浸けて戻し、冷凍庫で凍らせます。冬とはいえ、屋外では凍らせることができませんでした。

水に浸けて解凍し、スケッパーで外皮をはぎ取ります。かすかな蒸かし芋の香り。蒸し上げが上手くいっていないことがここでも悪影響があり、皮かきに難儀しました。

皮かきしたものを、保存のため、再度乾燥させます。白皮のできあがり。

乾燥と水戻し(晒すたびにアクが出てきます)を繰り返すだけでも皮が分離しやすくなっているような気がします。気のせいかもしれませんけど。

(まだまだ続く)