May2021(合本製本)
本野鳥の会の手帳2冊を合本製本
YONNE BOOKBINDING WEBSHOP
手製本キット
初めてのスイス装。 https://t.co/6vLLB7gezB pic.twitter.com/TFRv2hdOGu
— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) March 7, 2021
これまでレッスンや講演会等で学んだ本のつくりかた。先生方から教わった秘訣や留意点。工程ごとにまとめた手書きの図解メモをA5サイズの一折中綴じノートにして自分用の教本に。欧州流か国内製本所派かで紙の折り方も道具も接着剤の付け方も、種々異なっている。手製本は奥が深くて面白い。
『手づくり製本の本 こだわりの作家もの+作り方』嶋崎 千秋
誠文堂新光社(2012), 144 p
商品コード 9784416812075
目次
製本のキホン、本の各部の名称お、とじ方の名称 製本家が作る手製本
●和本:山崎曜さん 原稿用紙を本文に使った和綴じ本 ※ワークショップ:ハガキの折帖(木の板の表紙)
●中とじ:西尾彩さん 封筒を閉じて袋状にしたシンプル中とじ(物入れ) ※ワークショップ:リボンリンプ製本
●ハードカバー:井上夏生さん 文庫サイズ(A6)の本を綴じるハードカバー
●豆本:赤井都さん プリンタを使わずコラージュやパンチで中身を作る三角折本
クリエイターが作る手製本
●イラストレーター・川口伊代さん 中とじの絵本、ジャバラ折りのトイカメラ作品集、グラフィックデザイナー・橘川幹子さん 文庫本カバー、プロダクトデザイナー・植木明日子さん 携帯できるノート、クラフト作家・井上陽子さん、プロダクトデザイナー・yurulikuさん
作家の連絡先、材料の入手先、道具を上手に使うコツ、材料を上手に扱うコツ
【著者紹介】
ノンフィクションライター、編集者。大学卒業後、株式会社リクルートなどを経て独立。「仕事」をテーマに、女性誌、経済誌、就職情報誌などの媒体で、3000人以上の働く人を取材。最近では、ライフワークとして「日本の手仕事」に携わる人の取材に取り組んでいる。
目次
1 製本家が手づくりする本
(きれいで丈夫で心地良い―西尾彩の壁紙の本;使いこむほどに味が出る―山崎曜のデニムの本;チャームの“鳥”を青空に羽ばたかせたい、という発想から―井上夏生のフォトアルバム;日常生活が魔法のように思えてくる―赤井都のMAHO NIKKI 90年後の交換日記)
2 ワークショップ
(葉書の折帖;リボンリンプ製本のノート)
3 クリエイターが手づくりする本
(アンティークな質感は、好きな古本のたたずまい―井上陽子のコラージュブック;お気に入りだからこそ、気軽に外に連れ出したい―植木明日子のノートパッカー;絵を本にして物語を感じたい―川口伊代のla fleur;自分たちが使いたいものを、使いやすくつくる―池上幸志・オオダキヌエ(yuruliku)の切手帳
生き返らせると好きな本がもっと好きになる―橘川幹子の改装本)
製本作家の作る、中綴じや和綴じなどの製本作品から、豆本、プロダクトデザイナーやコラージュ作家が作る製本作品まで、いろいろな個性あふれる手製本を紹介、一部の作り方も収録。製本基礎知識や本の名称なども解説。
我が家の庭に自生した桑の木です。楮はクワ科の植物なので、群馬県の『家庭で出来る「桑枝」を原料とした和紙の作り方』*(群馬県蚕糸技術センター)を参考に、桑紙づくりに挑戦してみました。
* https://www.pref.gunma.jp/07/p14700016.html
楮の育て方を真似て、夏の間、脇芽を掻きとって2021年11月下旬に刈りました。
大鍋に入るように桑の枝を約20 cmにノコギリで切り、40分ほど蒸し上げます。くるんと気持ちよく皮がむけました。スケッパーで外皮をこそげ落とします。
重曹とともに45分くらい煮て、水に晒します。少量ですので、1週間ほど1日数回水を取り替えながら1週間ほど晒しました(名水多き富山県の水道水)。
雪晒しも行ってみました。
雨は雪になりました。これから一週間は続く予報。
晴れ間に桑を雪晒ししたいな。 pic.twitter.com/uFEm9UDa7s— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) December 30, 2021
叩解作業です。
昨日の一粒万倍日にこそ桑紙を、とすり鉢で叩いてほぐして叩いてほぐして。紙粘土(?)みたいな仕上がりを期待しつつ休みながら2時間近くで強制終了。割れちゃったから。
がしかし、天赦日でもあったのでした。よかったよかった。 pic.twitter.com/jjjgWSd6UJ— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) January 11, 2022
解した紙料に、自家栽培した2021年11月収穫のトロロアオイ根(ネリ)を加え、均一になるように手回しミキサーでよく混ぜ、いよいよ念願の桑紙の流し漉きです。といっても量が少なすぎて、溜め漉きとあまり変わらないのかもしれませんが。。。
漉いた桑紙をまな板にはさんで重しをのせて一昼夜圧搾した後、まな板に一枚ずつ貼り直して乾燥させます。撫で刷毛を持っていないため、豚毛ブラシでたたいて空気を抜きました。
乾燥した和紙を板から剥がし、愛でています。和紙づくりって手間も時間もかかるけれど、千年以上も残すことができるもの。太陽の力と清らかな水と人の手がたくさん必要なのですね。
桑枝約10本から、葉書サイズの薄手の桑紙が8枚作れました。
(Jan2022)
#無言で和紙を上げる
桑紙完成!楮紙より茶色い。
待ちきれず上の2枚を剥がしてプレス。薄くても厚くても均一に仕上げることの難しさ。 pic.twitter.com/xJEhaAJLvt— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) January 16, 2022