『モロッコ革の本』

『モロッコ革の本』

『モロッコ革の本』栃折久美子
筑摩書房(1975)

目次

マドモワゼルに髭はなかった
スタッサール通り71番地
モロッコ革の本
デュルト氏とその家族
イクセルの池
ある週末
ケルンの国際コンクール
忙しい夏休み
1990年ブリュッセル―あとがきにかえて

ブック・デザイナーとして活躍中だった著者が、洋本の原形である手づくりの製本術を学ぶため、ベルギーの国立学校に実習生として留学した。職人気質の先生たちとその周辺を浮彫りにし、ブリュッセルで学んだ五か月を活写した旅行記。