Mar2022制作(和紙の墨染め)
marumizu-gumi technical lesson 魅惑の墨染め 墨染め液を用い …
右側の染め和紙を使います。葉の形に切り出したボール紙に和紙を貼ってパーツを作ります。
下書きの線に沿ってディバイダーで均等に目安となる跡をつけます。そして、細い目打ちで穴を一つ一つ開けていきます。
穴を開けた後、透かしてみました。
株式会社 平岡 様のボックスキャンバスに、ちょうど7月頃の芽生えたばかりの双葉から伸びてきた本葉のパーツ(ほぼ実寸大)を組み合わせ、それぞれ貼り付けたり縫い付けたりして完成させました。紙刺繍は不慣れですが完成するとあっという間でした。
(Dec-2021)
『つくってあそぼう 和紙の絵本』、著者冨樫朗 編・森英二郎 絵
出版社 : 農山漁村文化協会 (2008)、単行本 : 36ページ
ISBN : 9784540072796
解説
紙の傘に障子に襖、日本の誇る和紙文化を体験しよう!かたいコウゾの樹皮が、煮て叩いて紙をすくとやわらかい和紙に変身。落水紙、すかし、雑草紙もつくってみよう。各地の和紙やパピルス、羊皮紙など紙の歴史も紹介
1 紙の傘に、紙の衣、紙のとびらの家
2 紙の発明と世界の紙の歴史
3 和紙は、日本で生まれたすばらしい技術
4 和紙文化花盛りの江戸時代と農家の和紙づくり
5 紙のいろいろ
6 紙は、繊維でできている。紙すきの原理
7 コウゾ、ミツマタ、ガンピ。原料の入手と道具
8 すき枠のつくり方
9 まずは、紙すきの手順を頭に入れよう!
10 コウゾから、原料の皮をとろう!
11 さぁ、紙をすこう!・・・舟水づくり、ネリづくり
12 さぁ、紙をすこう!・・・紙すき
13 草花をすきこもう! すかしを入れよう!
14 紙をリサイクルしよう! 身近な植物ですこう
15 紙をたのしむための、いろいろなアイデア
ステンドガラスに似ているけど、軽く動かせて、色の重ね透けに調光もできた。和紙っていいな。 pic.twitter.com/ZOc9euNwSU
— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) October 12, 2020
ススダケ-左 と黒竹タケノコ-右 を、炭酸入れてアク抜きした残液(大瓶)と、クエン酸水で一昼夜以上放置した抽出液(小瓶)。
きれいに染められた液は黒竹クエン酸抽出液のみ。 pic.twitter.com/gGPMmPT3pN— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) June 7, 2020
タケノコ草木染め(2):
障子紙をクエン酸抽出液に浸け乾かして3回重ね染め。重ね染めしても濃くはならず、むしろ紙がもろもろに(薄緑色はウドのアク汁)。 pic.twitter.com/FOJlJvuaca— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) June 7, 2020
タケノコ草木染め(3):
ヘンプ麻をクエン酸抽出液で一晩〜半日放置。水洗いして乾燥。個人的には②推奨。下段右から、
①赤水を取った精麻(タケノコ少量の液だったため色薄め)、媒染なし
②自家製打ち麻、媒染なし
③自家製打ち麻、焼きミョウバン媒染(やや赤紫にくすんでしまった) pic.twitter.com/kYDA5HOLfE— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) June 7, 2020
『今日の工房』2020年5月20日(水)「綴じ」を「抜かし」綴じ上げるhttps://t.co/5AED5haej4 pic.twitter.com/FmA21E8zdJ
— (株)資料保存器材 (@shiryouhozon) May 20, 2020
2020年2月5日(水)保存製本の手法を取り入れた一事例
|株式会社資料保存器材 https://t.co/SWtZTMJPzw— ことり百貨店 (@yorozuyaCotori) August 11, 2020
種類
糊入紙(のりいれがみ):米糊を入れて漉いた紙。虫害を受ける要因ともなるため、明治中期以降は廃止。
脂入り紙(やにいりがみ):松脂(まつやに)を入れて漉いた紙。
粕紙(かすがみ):楮の皮を粕といい、それをいれて漉いた紙。
落水紙(らくすいし):水を落として穴をあけた紙。
揉紙(もみがみ):漉きあがった紙を揉んでシワをつけ、やわらかくした紙。
板締染紙(いたじめそめがみ):紙を屏風だたみして板を両面から当てて縛り染色した紙。
柿渋紙(かいしぶがみ):柿の渋を塗って防水性を高めた紙。
障子紙
奉書紙(ほうしょがみ): 武家社会で公文書用に使用されていた厚い楮紙。
図引紙(ずひきがみ):高知県で開発された製図用の紙で三椏を原料とした薄紙。
清帳紙(せいちょうし): 帳簿の清書用の紙。
薬袋紙(やくたいし):雁皮を原料として蘇芳(すおう)と楊梅皮(ももがわ)の染料で染めた紙。耐久性があり、香りを保つことができたので、薬を包むのに用いられた。
裏打紙(うらうちがみ):補強のために、紙や布の裏面に張る紙。
箔打紙(はくうちがみ):金箔や銀箔を打ち伸ばすときに使う紙。
箔合紙(はくあいし) :金箔や銀箔を1枚ずつ剥がしやすくするために箔の間に挟む紙。
温床紙(おんしょうし):苗床の囲いに張る紙。
拓紙(たくし):拓本に用いる紙。
補修に使う和紙(原料が楮100%のもの)
物性が比較的安定している
資料に及ぼす影響が少ない
必要があれば資料を補修前の状態に戻すことができる
原料の繊維が長く資料とのなじみが良い
和紙の厚みと用途
4 種類程度の厚さを用意して本文用紙の厚さに応じて使い分ける
※ より厚い補修紙が必要なときは、貼り合わせて厚くする
和紙の数え方
紙はふつう「1枚・2枚」、出荷するときの単位は「帖」「束」などを使う。例えば、美濃紙1帖は48枚、1束は10帖のため、美濃紙1束は480枚となる。
和紙の厚さの表し方
和紙の厚さを表すには、「××ミリの紙」ではなく、「××匁(もんめ)の紙」という。「匁」は、重さを表す単位であり、同じ面積の紙であれば、重い方が厚いことになる。
美濃判の大きさは約27.3×39.4cm、二三判の大きさは2×3尺(約60.6×90.9cm)であるので、美濃判は二三判の約20%の大きさである。例えば3匁の二三判は約11.25g(1匁=3.75g)であるから、3匁の美濃判は二三判の約20%、実際には約2.25gになる。
※これは、あくまでも紙厚を表す表現方法で、実際の重さとは関係ない。